ホームページを「言葉で頼めば直る」仕組みに — WordPress脱却×AI編集で、SEOも社内で回す
実際のサイト運用フロー。このページ自身も、この流れで公開されています
ざっくり言うと
- ホームページの更新が、専門知識と外注頼みで「小さな修正ほど後回し」になっていた
- WordPressをやめて静的ページ化し、AIがページを直接編集できる体制に。リリースのルール・編集の雛形はAIの知識として共有
- いまは「言葉で頼めば」非エンジニアでもその日のうちに更新でき、SEO対策も社内で回っています
この事例のポイント ── サイト運用そのものをAI化する
WordPressをやめて静的ページに移したいちばんの狙いは、「AIがページを直接編集できる状態」を作ること。そのうえで、リリースのルールや編集の雛形といった運用ノウハウをAIが毎回読む「会社の知識」としてファイル化しました。結果、言葉で頼めば、非エンジニアでもページを更新できる会社になり、外注していたSEO対策も社内で回せるようになりました。
(印刷会社グループの複数サイト)
(ルール・雛形をAIの知識に)
(非エンジニアでも・SEOも社内で)
01なぜ静的化したか ── AIで編集できる土台に
対象は、印刷会社を中心とする自社グループのサイト群です。私たちはこれらを WordPress から静的ページへ移行しました。いちばんの狙いは、AIがページを直接編集できる状態にすることです。WordPress は中身がデータベースと管理画面の中にあり、AI が直接いじりにくい。静的な HTML + Git 管理にすれば、AI がファイルを直接読んで・直して・履歴も残せます。
ホームページの更新は、多くの会社で「専門知識のある人か外注先しか触れない」仕事です。だから小さな修正ほど後回しになり、料金や締切のような大事な情報が古いまま残る。この構造を、土台から変えました。
02「言葉で頼めば直る」── 仕組みの中身
いまサイトの更新は、こんな一言から始まります。
AIは依頼を受けると、該当ファイルを特定して修正し、本番そっくりのプレビューURLを返します。人が目で見てOKと言うまで公開されません。OKの一言で本番に反映され、変更履歴はすべて残ります(いつでも戻せます)。
キモは「会社の知識」をAIに持たせること
これが成り立つ理由は、AIの性能ではありません。リリースのルール(プレビュー確認を経てから公開する・勝手に本番を触らない)、編集の雛形(ページの型・表記の決まり)、過去の判断や失敗から決めた約束ごと ── こうした運用ノウハウを、AIが毎回読めるファイルとして蓄積・共有していることです。だから誰が頼んでも同じ品質・同じ手順で、事故なく更新できます。
技術スタック(エンジニア向け補足)
| サイト構成 | 静的HTML + Git 管理(WordPressから移行) |
|---|---|
| 公開フロー | プレビュー環境で確認 → 承認後に main 反映 → 自動ビルド・配信 |
| AI 連携 | Claude Code(ファイル編集・雛形適用・履歴管理) |
| 運用ナレッジ | リリースルール・編集雛形・判断基準をリポジトリ内のファイルとして共有 |
03実装と運用 (経営者向けに翻訳)
| 更新の頼み方 | 日本語の依頼文だけ(専門知識・管理画面の操作は不要) |
|---|---|
| 更新できる人 | 非エンジニアを含む社内の誰でも(公開前に必ず人の目視確認) |
| リードタイム | 小さな修正なら、その日のうち |
| 体制 | 社内 + AI で完結(外注なし) |
| 追加コスト | 0円(既存インフラ内で完結、AI利用料は既存サブスク内) |
ポイントは「更新が止まらない」ことです。頼める人が限られない・外注の往復を待たない・それでいてルールは毎回守られる。サイトが"生きた状態"を保てるようになりました。
04SEO対策も、社内で回るようになった
この体制の効果が最初に出たのがSEOです。外注していた頃は「報告書を待って、修正依頼を出して、また待つ」だったものが、いまは調査から修正・公開まで社内でAIと完結します。
一例として、移行時に溜まっていた検索エンジン側の宿題(未登録・転送切れなど約3,900件)も、AIにパターンを掴ませて実作業 約4時間・追加費用0円で整理しました。以後のタイトル改善・新ページ追加・構造の手直しも、02の流れに乗せて随時打てています。
05学び: 中小企業経営者へのメッセージ
① 道具より先に、「会社のルールをAIに教える」
AIツールを入れただけでは、サイト更新は速くなりません。効いたのは、リリースの手順・編集の雛形・過去の判断をAIが読める形で残したことです。これは引き継ぎ書のデジタル化に近く、一度作れば新しい担当者にもAIにも同じように効きます。
② 「言葉で頼める」と、更新は止まらない
頼める人が社内に増えると、小さな修正が後回しになりません。料金・締切・お知らせが常に最新 ── 地味ですが、お客様の信頼に直結する変化でした。